COLUMN

あなたが創るべきは、「共通のゴール」ではなく「共通の痛み」

組織やチームをまとめ、動機づける際、私たちはまず「共通のゴール」を設定することに注力します。

「今期、売上目標を達成しよう」 「私たちは、世界一の製品を目指します」

もちろん、明確なゴールは方向性を示しますが、抽象的な「成功」や「達成」の目標だけでは、個々のメンバーの心に火をつけ、深い「繋がり」を生み出すことはできません。なぜなら、そのゴールが達成されたときの「喜び」は、まだ遠く、ぼんやりとしているからです。

真に強固なチームと、深い共感から生まれる推進力を創る鍵は、「共通の痛み」を共有し、そこから生まれる「共通の使命」を定義することです。

「共通の痛み」とは、あなたのチームが、共に解決したいと心から願う、顧客や社会の根源的な課題のことです。

  • 顧客の痛み: 「私たちの顧客は、毎日、あの非効率なシステムでどれほど時間を浪費し、家族との時間を失っているか」。
  • 社会の痛み: 「この業界の現状は、未来の世代にとって持続可能ではない。私たちはその矛盾を看過できない」。
  • チーム自身の痛み: 「過去の失敗や悔しさ。もう二度と、あの時のように無力な思いはしたくない」。

喜びの共有は、一過性の「歓喜」です。しかし、痛みの共有は、永続的な「覚悟」と「使命」を生みます。

チームが、「この痛みを、自分たちの手で終わらせるのだ」という共通の感覚を持ったとき、彼らの努力は、単なる仕事ではなく、「正義」へと昇華されます。この「使命感」から生まれた「繋がり」は、どんな高い報酬や華やかなゴールよりも、遥かに強固で持続的です。

あなたは今、チームに「何を達成するか」だけを語っていませんか? 一度立ち止まり、あなたたちが「何を看過できないのか」、つまり「共通の痛み」を共有し、そこから生まれる「使命」を再定義してみましょう。 その「痛み」こそが、チームの心を一つにし、未来を切り開く原動力となるでしょう。

BridgeHub編集チーム

執筆活動をするチームです

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